培養室完成

培養室が完成し、ようやく細胞培養ができるようになりました。4月から選定を始めて、6月で完成なので、まぁ頑張った方でしょうか。これまで構築した光学系では、分子や細菌が主体でした。今後はほ乳類動物細胞や細胞性粘菌なども用いながら、より組織的なレベルに挑んだり、これまで解析手法がなかった部分に切り込んだりということをやって行く予定です。また、分子生物実験も出来るようになったので、DNA複製やRNA分子進化と非平衡系を絡めていくのを本格的に取り組んでいく予定です。それと平行して、論文作成中。来週にverを上げて、6月中の投稿を目指します。

培養室は光学実験の暗室の隣に作りました。細胞を培養して、調整したものをすぐに隣にもっていって測定をするというように効率化できるようにしました。昔、院生のときに使っていたEcoliやplasmidなどを分けてもらい、幾ばくか、消耗品はけちることができました。plasmidはタンパク質精製用のやつくらいしか使わないかもしれませんが。

作成している論文は、初の単著論文になりそうです。内容は、これまでDNAやRNAでやってきたことを生命科学に応用できるように拡張した点の報告です。まだ生命現象に切り込んでいけているわけではないですが、その第一歩となる点で意義深い研究であると思います。でもここから先が重要で、なんとかして実現したいことが出来るようにしっかりと研究を進めねばなりません。どれだけ夢を広げられるか、あるいはほんのわずかしか使い道がないのか。。。手を動かして感触をみつつ、共同研究者とともに見極めていきたいと思います。

更新日:2013年6月15日