前多准教授が福工大談話会で講演!!

前多准教授が福岡工業大学土曜談話会で講演を行いました!

タイトル:非平衡系の輸送・流動・運動 
発表内容: 
 ヴォルフガング・パウリが「表面は悪魔の仕業」と評するように、表面の存在 は物質の性質と機能を支配しうる。これは固体電子系に限らず液中を漂う微粒子 や分子にも通じる概念であり、とりわけ温度場や濃度場の勾配下の非平衡輸送現 象に密接に関わる。 
本講演では、液中における分子輸送現象と界面近傍での流れについて基礎を概 説したのち、2種の輸送現象が競合するクロス効果にみる輸送現象の基礎理論と 秩序形成の実験研究を示す[1,2]。さらに、動く熱源の下では輸送と流動が協同的 に作用する"Thermal molecular focusing"というべき分子集束が起こり、熱によ 
る新規な分子操作が実現することを示す[3]。 一方で、輸送現象は外場に従い方 向性をもつが、自発的に動く細胞は一様な場においても自律的な動作を取り出す能動性がある。細胞運動に触発され、自発的に運動する粒子群(アクティブマター)の研究が注目を集めている。本講演では細胞集団が示す渦運動とその幾何法則 [4]、 そして輸送現象と集団運動を結ぶ粘弾性力学についてお話しする。 
[1] YTM, A. Buguin, A. Libchaber, Phys Rev Lett 107 (2011). 
[2] YTM, T. Tlusty, A. Libchaber, PNAS 109 (2012). 
[3] T. Fukuyama, S. Nakama, YTM, arXiv:1708.09489. 
[4] K. Beppu and YTM, et al. Soft Matt 13 (2017).

更新日:2017年12月25日