別府君の論文がProc Natl Acad Sci USA誌に出版されました!

D3の別府君の論文がProc Natl Acad Sci USA誌から出版されました!!!おめでとうございます!

Beppu K, Izri Z, Sato T, Yamanishi Y, Sumino Y, and Maeda YT
Edge current and pairing order transition in chiral bacterial vortices
Proc. Natl. Acad. Sci. USA 118, e2107461118 (2021)

さらに、九州大学と東京理科大学から共同でプレスリリースも行いました。

遊泳微生物における新たなキラル集団運動現象を発見


この研究では、新しいキラル集団運動を発見したというのがメッセージなのですが、これはたまたま発見されたものでした。別府君の最初の論文で、集団運動の幾何学的性質を明らかにしましたが、そのときはまだデータ取得効率がよくなく、もっと一網打尽に一気にデータを撮り尽くせるような独自のマイクロ流体デバイスをつくろうというものがそもそもの研究の始まりでした。なので、当初は全くキラリティーがあるかとか、そういったことは考えていませんでした。しかも、そのデバイスつくりのアイディアは、バクテリアの集団運動とは全く別のところからアイディアを転用したもので、、、偶然としか言いようがないキラル集団運動の発見につながりました。特に、現象を発見してからは、理科大の住野先生と理論についてかなり深いところから検討し、もともと我々のモデルがなぜ幾何的制御をうまく説明できるのかもはっきりわかっていなかったところを、クリアにすることもできました。必要となるmean-field approximationが直感的だったにしてはうまくはまっていたけれども、はまらないケースもあり、それについては現在新たな論文を発表すべく研究を進めています。結果がまとまってからもレフェリー運などもあって論文を通すのは結構大変だったのですが、最終的には関連分野でも良い論文が多く掲載されているPNAS誌にて発表できて良かったと思います。

さらにこの研究を基盤として、アクティブ細胞骨格や真核細胞の系にまで拡張が進んでおり、物理から生物、化学工学にまで広がる新たな鉱脈を1つ当てたかな?という感じがしています。

別府君、おめでとうございます!