坂本君の論文がProc Natl Acad Sci USA誌に出版されました!

卒業生の坂本君の論文がProc Natl Acad Sci USA誌から出版されました!!

Sakamoto R, Izri Z, Shimamoto Y, Miyazaki M, and Maeda YT
Geometric trade-off between contractile force and viscous drag determines the actomyosin-based motility of a cell-sized droplet
Proc. Natl. Acad. Sci. USA 119, e2121147119 (2022)


九州大学からもプレスリリースを出しました
動きまわる⼈⼯細胞、その鍵は摩擦にあり
〜細胞が狭い空間を利⽤して運動する仕組みを解明〜

この研究は細胞内対称性の破れを人工細胞モデルで明らかにした前回の論文
Sakamoto R, Tanabe M, Hiraiwa T, Suzuki K, Ishiwata S-i, Maeda YT, and Miyazaki M
Tug-of-war between actomyosin-driven antagonistic forces determines the positioning symmetry in cell-sized confinement
Nature Communications 11, 3063 (2020)

をさらに発展させ、アクトミオシンの表層構造ができるように脂質膜にPIP2を加えた人工細胞を構築しました。すると興味深いことに、この人工細胞はアクトミオシンの収縮に伴って自己推進運動を示すことを発見しました。この運動モードは基盤との摩擦を推進力にして運動する非接着型の細胞運動の初めての再構成系となっており、生きた細胞では解析が難しい周囲環境からの力学的拘束による運動速度変化の理論的定式化を実証しました。現象を発見してから論文になるまでが非常にながかったですが、最終的にPNAS誌に発表できたことはよかったと思います。坂本君はこの論文に関連して生物物理学会の若手奨励賞も受賞しました。
坂本君、おめでとうございます!